ロード世界選手権2017エリート男子ロードレース

サガンが史上初の世界選手権3連覇を達成 落車の影響で遅れた新城幸也は47位

SPEEDチャンネルを渋々(?w)契約して視聴。
その昔、競輪好きだった父親の影響で実家にいた頃はよくテレビ中継を見ていましたが、現在はこういったついでのときだけちょこっと。
面白いんですけど、ちゃんと継続して見ないと意味がないというか。とはいえ、そこまでの熱意もなく……。

先日のITTとは違いベルゲンの天候は良好でひと安心。
序盤で逃げが決まってからベルギー(安定のヴェルモトさん)とチェコ(彼らの意図はいまいちわからず)のメイン集団牽引を経て、ようやく周回に入った後もしばらくは派手な動きもなく、残り90km弱あたりからぼちぼち始まりだした感が。
新たに形成された逃げ集団の顔ぶれがかなり豪華で(国籍とゼッケンを照らし合わせて、ああ、やっぱりな。という瞬間が楽しい)、そこに乗れずに追うフランス勢が終盤持たないのでは……という不安をよそに、最終周回のサーモンヒルでのアラフィリップのアタックに心が湧いた。本当に期待通りの動きを見せてくれますな、この人は。
その後イタリアのモスコンが合流して2人体制になり、さて、ゴール前スプリントになったら優勢なのはどっちだろう。しかし残り5kmを切って追走2名(ベラルーシのキリエンカとオーストリアのペストルベルガー)との差が8秒ほどで、集団もすぐ後ろに迫ってきている。協調しても逃げ切りは難しいか……と思っていたら石畳の終わりでモスコンが千切れて再びアラフィリップが単独に。
さあ、これからどうなるというところで、何とバイクカメラの映像が途絶えてしまうというアクシデントが起きてしまい、状況がわからなくなってしまいました。これには参った。出来れば、残り1km地点より先の定点カメラで待たずに、ヘリ映像に変えるなりして上手く繋いで欲しかったんだけど……。大事な局面が見れなくてストレス溜まりまくりでした(でもスタジオの「最初に来るのは果たして誰!?」みたいな盛り上がりはちょっと面白かった)。

結局、あれよあれよという間にそれ相応のメンバーたちでスプリント勝負になり、サガンスロバキア)が僅差で地元ノルウェーのクリストフに競り勝って史上初の3連覇を成し遂げたわけですが、体調不良という話もあってか目立った動きもなかったのでちょっと驚きました。まあ、それでも番手についたら勝っちゃうよねとも思いますが。
You Tubeに上げられた上空からの映像を見てみると、結構激しいバトルが繰り広げられていたのですね。うーむ、地上の映像でそれを享受出来なかったのがやはり悔やまれる……。

2017 UCI Road World Championships - Bergen (NOR) / Men's Elite Road Race

HELICOPTER VIEW - LAST 4km - Bergen 2017 UCI Road World Championships

ロード世界選手権2017エリート男子タイムトライアル

雨をものともしない圧倒的独走力 ログリッチェとフルームを下したデュムランが世界王者に

ほぼスタートからのんびり視聴。バイク交換スペースの赤絨毯とゴール手前の謎の山羊小屋にちょっと笑ってしまった。
ついでにこの場面も。手を振るタイミングが絶妙……てか、真ん中空けるなやw

天候や選手のレベル的に第5グループの時間帯が最もワクワクしつつ楽しめましたかね。
(編み物しながら見ていて、キリエンカがトップタイム更新か否かのところで手元が狂って目を落としたw)
雨が降り出してしまい、誰も転ぶなよ〜転ぶなよ〜という願い虚しくデニス転倒の報が入ってガッカリしたり(登坂タイムも良かったのに。もったいない……)、最終走者のマルティン(何故に赤絨毯上走行w)がゴールするまでドキドキしながら見てました。
ああ、それにしても、本命とはいえデュムランは速かった。山岳に入ったところで一漕ぎがめちゃめちゃ進んでいるように見えたのは錯覚か。ログリッチェも予想以上に速かったけど、この2人はバイク選択が上手くいったようですね。フルームは交換(もちろんトラブルなしで)していたらもう少しタイムを上げられたのかどうか。それでも順位変動まではなかったと思いますがどうでしょうね。

2017 UCI Road World Championships - Bergen (NOR) / Men's Elite Time Trial

今週のお題「私のおじいちゃん、おばあちゃん」

こんな雨の夜に、外で駄々をこねて泣く子供の声がして、小さい頃の自分を思い出してみたり。
7歳になった姉の七五三のお祝いに写真を撮って、後日、祖母に見せてあげることになりました。
両親は私に幼稚園の制服を着せて、晴れ着姿の姉とのツーショットを撮ろうとしたのですが、その日の私はもの凄く機嫌が悪かった。
わざわざ家で制服を着てなきゃいけないのが嫌だったのか、綺麗に着飾った姉の「本日の主役」っぷりが気に入らなかったのか、とにかく一日中泣いて喚いて、すっかり両親を困らせてしまいました。
結果的にどうにか撮らせてやったのですけど(謎の上から目線w)、散々泣いた後なものだから、そりゃ〜もう、ひどい顔で。
それでも、数日後に父親が写真を見せに行くと、祖母は「よく撮れてるよ」と言ってくれたそうです。
いや〜、おばあちゃん、ほんと申し訳ない。
残念ながら、祖母は私の七五三より前に亡くなってしまいました。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2017第20、21ステージ

終わって早2日、もう、ドラマがてんこ盛りで未だ心に色々と渦巻いていて感想をまとめるのが難しいw

コンタドールが超級アングリル制覇 フルームが初のブエルタ制覇に王手を掛ける

事実上、総合優勝が確定する第20ステージ。ぶっちゃけ、総合系の選手で最も応援しているのがニバリなので逆転優勝を願っていたのですが……落車してしまい残念です。ああ、フルームとのガチンコ勝負が見れたかもしれないのに。それでも、負傷しながらも2位を死守したのは立派でした。結局ポエルスとフルームに千切られてしまったものの、ペッリツォッティのコントロールは上手かったですね。
まあ、しかし、この日はやはりコンタドールに尽きる。連日、彼の勇姿にシビレっ放しでしたが、最後に最大の見せ場が待っていたとは。パンタノの鬼牽きが終了して単騎になった後、リーダーを牽引する直前に落車リタイアで失ったマスと、自らの落車でステージ優勝の望みが断たれたソレル(共にスペイン人、しかもマスは元弟子?)が合流するところなんて、ちょっと出来すぎだろう!とすら思ったり。
アングリル峠を2度制したのは彼が初めてだそうですね。有終の美を飾れて本当に良かった(バキューンかっこよかったー)。

トレンティンが最終スプリント制覇 マイヨプントスを守ったフルームが初のブエルタ総合優勝

これもドラマでしたねえ。総合リーダーが最終日にスプリントするなんて色々とリスクがあるだろうし、まさかのフルーム参戦!はちょっと混乱しましたけど、そもそも彼のほうがポイントリードしているわけで、黙って見ているのもおかしいっちゃおかしい。もしトレンティンが前日に失格していたら、ステージ自体が"私のテンションだだ下がり状態"(ツールのポイント賞争いの悪夢まではいかないとしても)になっていたと思うので、えーと、まあ結果的に面白いものが見られて良かったと思います(出来れば事前に公言して欲しかったけど)。
トレンティン、見事なステージ勝利でした。ただ、どのレースに於ても運営はあまりその場の感情に走らず、ルールはルールとしてぶれずに裁定して欲しいとも思います。

毎度、終わってみればあっという間の3週間。フルームとチームスカイはやはり強かったですけど、何だかんだと総合争いが最終決戦までもつれ込んで良かったです。個人的には有力選手のITTのタイム差がそれほどつかなかったのが地味に効いた気がしますがどうでしょう。
序盤こそ若い有力どころがあまり目立って絡んでこなくて、ええい、役者が少なすぎる!とヤキモキしましたが、ロペス、ザカリン、ケルデルマンなどが良い動きを見せて順位がシャッフルされ始めてからは、そうそう、そう来ないとね!という思いで楽しんでました。

Last kilometer - Stage 20 - La Vuelta 2017

Last kilometer - Stage 21 - La Vuelta 2017


↑リンク先記事にもうちょっと長い動画有り。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2017 第17ステージ

逃げ切ったデニフルが大金星 コンタドールは攻撃成功、リードを削りながらフルームがマイヨロホ保持

最終週に入り残るステージもあと4つ。
フルームとニバリ以下の総合争いの順位がめまぐるしくなってきた中(コンタドールや若手の動きが良い傾向)、いよいよトップにも影響が及び始めましたか。
それでもチームスカイの牙城を崩し切ったわけでなし、勝負の行方はまだまだわからないけれど、より面白くなってきたのは確か。やはりブエルタは只者じゃないですな。なので今後もワクワクする展開を希望。
濃霧と濡れた路面での高速下りがとても怖くて(ニバリのアタックにやっぱり……と思いつつ気が気じゃなかった)、その後も急坂で先導バイクが転倒するわ、カメラバイクのほうは選手にぶつかりそうになるわと危険な場面もあり、ヒヤヒヤしましたが何事もなくて良かったです。事故は本当に勘弁なので。
デニフルの完全逃げ切り勝利は素晴らしかった。(15ステージで期待したけど叶わなかった)ニバリとザカリンの協調が見れた。そしてコンタドールの凄まじい登坂力とスピードに驚愕。本当に凄い人です。

Last kilometer - Stage 17 - La Vuelta 2017

↑リンク先記事にもうちょっと長い動画有り。

誰これ?で始まり、やがて気になりだすブエルタ・ア・エスパーニャ公式ソング。

毎度のことですが(笑)
今年はMaldita Nereaの"Bailarina"という曲で結構好みです。
Maldita Nerea's Bailarina: official song of La Vuelta 2017
スペインの音楽事情は全く知らないのですが、国民的人気バンドなんですかね。ムルシア出身で2003年にデビュー。ロンドンでもライヴをやったことがあるそうな。

Maldita Nerea - Bailarina

ヴォーカルの方、ちょっとマキュアン会長に似てる?

Steven Wilson"To The Bone - Deluxe Edition - Disc2"

いきなり"2"かよ!っていう。いえ、ちゃんと順番通りに聴いてます。

"POP"という言葉が先行して過剰反応したのか、正直ちょっと身構えちゃってたんですけど、思いの外Porcupine Treeのエッセンスがそこかしこにあって、ある意味ホッとしました。やはりSW氏は一筋縄ではいかない。
ただ、第一印象では、何ていうか小奇麗にまとまりすぎてる感があって妙に釈然としない。この良曲たちはどこから来るのか、文字や言葉でその意図は伝わっても、もっと感覚的な部分でそれを納得したい気持ちがありました。
で、Disc2を聴いたわけですが、これがすげえの何の。
デモトラックとはいえ、そのまま出してもおかしくない完成度の高さに定評のあるSW氏ですが、今回はその質の良さはもちろん、アウトテイクがこれまで以上に素晴らしい。デモの中ではSW氏が1人で素朴に歌う"Pariah"が秀逸です。そして残念ながら1軍入り出来なかった曲たち。それらは完全版が世に出る道筋をつける役割をきちんと担っていたのだなと思いました。つまり、既定路線から外れたものであっても繋がりが途絶えたわけじゃないよと(まあ、デモだのアウトテイクだのというのは本来そういうものなんでしょうが、少なくとも今回は私にとっては目から鱗だったのよ)。そんなわけで腑に落ちなかった点は解消されました。

おそらく、彼を長く聴いてきた人ほど今回のアルバムを肯定しているんじゃないかと思います。だけど、もし否定的な気持ちを抱いてしまった人がいたら(私はオススメ!と断言するのが好きじゃないのでそこまで言わないけど)、このデモトラック&アウトテイクを得る機会があれば、何か変化があるかもしれないよ、と言いたい。

あー何か勢い余って支離滅裂な気が。でも鉄は熱いうちに打ちたかった"In my opinion".

Steven Wilson - A Door Marked Summer