Steven Wilson Live at O2 Shepherds Bush Empire (2)

まず、ステージに現われたのはドラムのマルコ・ミネマン。左端奥のドラムセットに着いてプレイし始めると、スポットライトがパアッと当たります。ベタだけどカッコイイ。
次いてベースのニック・ベッグス。ドラムに併せて奏でられるベース・ラインは
前作、"Insurgentes"から"No Twilight Within the Courts of the Sun"。
この反復の中に順繰りにメンバーが加わって、徐々に音が分厚く重なっていき、最後にスティーヴン・ウィルソンが登場。ひと際高く歓声が上がります。
例の布(始まってみると思ったより透明感があった)は下がったままで、その向こうにいる、少しボカシが掛かったようなメンバー達の姿は何だか不思議。
まあ、斬新だけど、正直どうなんだろうなあ…。
というのは、この布、数枚が繋ぎ合わされているのか、ちょうど縫い目?がSW氏のマイクスタンドの前に来ちゃうのね。
うーむ、ちょっと見辛い。が、仕方あるまい。


ボケボケですが; この縦のラインが気に入らなくてねえ。。

Thank you…London. Thank you…for coming…to the concert.
I - AM - A - COLLECTOR.

オープニング曲終了後、ボイスチェンジャーを使った声色で、機械的に区切ったSW氏の短いMCの後は"Index"。
抑えた歌声にベッグスの張りのあるコーラスが絡んで良い感じ。
ふと、気付くと、両隣も私も何だか似たようなリズムの取り方をしている(^m^ )
しばらく"Grace For Drowning"からの曲が続くのですが、
4曲目の"Sectarian"の後半で布がバサーッと落ちました。この予期せぬ演出は素晴らしかった。ただ、スタッフがもの凄い勢いで布を抱え込みながら撤収する様子が目に入ってしまい、思わずちょっと吹き出しそうにw
そういえば、遠い昔に見たデペッシュ・モードのツアーのオープニング、"Black Celebration"でもやってたなあ。

ありがたく視界がクリアになったところで私の好きな"Post Card"。
如何せんキーボードの弾き語りが見えにくいのが辛かったけど、歌詞を口ずさみながらずっと聴き惚れていました。
シンプルな進行ですが、ラストの盛り上がりではジーンと来るものがありました。
中盤に差し掛かり、哀愁を帯びたアルペジオのイントロで会場がどよめいた
"Harmony Korine"。
1stの代表曲ですからねー、やはり人気がありますね。隣のインド君のノリも激しさが倍増w
印象的なサビのファルセットはベッグスが担当し、SW氏は低いほうのキーで歌っていました。

同じく1stの"Abandoner"を経て、また2ndに戻って、
"Like Dust I Have Cleared From My Eye"でしみじみ。
この曲の静かに消えゆくエンディングがとても好きです。流石にCDほど長くありませんでしたが。
そして、いまや"Post Card"を超す勢いでお気に入りかもしれない
"No Part of Me"がここで来ました。You Tubeで垣間見た、椅子に座った状態での奇怪?なアクションを楽しみにしていたのですが、如何せんキーボードの(ry。
仕方ないので、これも口ずさみつつうっとり聴いていました。歌い終わってからの、暴れまくる後半の演奏はじゅうぶん楽しめたので良かったです。


続く。