Steven Wilson Live at O2 Shepherds Bush Empire (4)

ライヴも終盤に入り、"Veneno Para Las Hadas"。
欲を言えば、1stからはもう少し他の曲を聴いてみたかったのですが。
(例えば、"Collecting Space"をアジズ・イブラヒムの和風なギターで…とかね。)
バランスを考えると、この曲を持ってきて正解だったと思います。派手さはないけど印象に残る曲ですね。

そしていよいよクライマックスの"Raider II"。
2ndアルバムでのハイライト的な、数セクションに分かれた20分強に及ぶ壮大なナンバーをライヴで聴く…圧巻でした。
セクションからセクションへ移行する、その小さな間に拍手や歓声が飛ぶ流れがまた心地良い。
この曲の映像で、男が地面に大きな穴を掘り、全身に白い布を巻きつけた謎の人物を埋めるという場面があったのですが、まるで自分もこのまま床下を抜けて地中にずるずると引きずり込まれるような、そんな錯覚を覚えました。


サイドの上階席。ブルーの照明が当たると幻想的でとても綺麗でした。

曲が終わっていくと共にメンバーはまた1人ずつ、今度は出てきたときと逆順に退場していきます。勿論、観客はここで終了とは思っていません。
数分後、アンコールを求める手拍子と床を踏み鳴らす足音が響く中を彼らは戻ってきました。
SW氏が観客に向けて何か話したのですが、残念ながらよくわからず。。
さあ、何をやるのかな…と待っていると、聴こえてきたのは陰鬱なピアノ。
"Get All You Deserve"。ちょっと意外な選曲と思いつつ、これはかなり嬉しかったです。1stの中でもお気に入りのひとつなので。
重く美しいピアノの旋律にSW氏の呟くような歌声が入ります。CDだとほぼこの調子ですが、ここではその後やや力強く歌っていて、それがとてもカッコよかった。

Get all that you deserve...

リフレインを終えて、SW氏は一旦ステージを去りました。実はまだ見せ場があって、ほどなくして彼は…*ガスマスクを被って再登場w
いや〜楽しみにしていたんです、これw 好きな曲で感激もひとしお。
(*Steven Wilson - Official pageよりお借りした写真はロンドンのではありませんが参考までに。)
さて、ここでSW氏から「立て」というようなジェスチャーがあったように見えて、皆一斉に立ち上がりました。視界は着席時より狭められているはずなのに、何とも清々しい心持ちで、やっぱりスタンディングはいいなあと思った瞬間でした。


(あともう1回)続く。