Steven Wilson Live at O2 Shepherds Bush Empire 2012 (4)

続き。

"Luminol"から休む間もなく曲は"No Part of Me"へ。
1stレグ終了から先発のライヴ・アルバム"Catalogue/Preserve/Amass"のリリースまでの間、この曲が何気に重要視されていると感じたのは気のせいか…というのはさておき。
曲の持つやるせなさを全身で表現するSW氏がそれはそれは素敵(一見怪しげな挙動もまた良し)で、音源だけでもじゅうぶん伝わってきますが、パフォーマンスでますます好きになった曲です。

そしていよいよ本編のラストを飾る大曲"Raider II"。
今回、最もスタンディングの恩恵を受けられたと感じる20数分間でした。
着座の状態でただ待つのでなく、自分のほうから臨んでいけるような自由さが気持ちの中にありました。全てに取り囲まれて、目と耳と体全体で受け止める感覚が何とも心地良かったです。
地中に引きずり込まれることもなく、溺れもせず、ああうまいこと波に乗れたなあという多幸感(曲があんななのに!)で満ち足りた気分でした。
その波が静かに引いていき、また一人ずつステージから消えていく間、惜しみない拍手を送り、じっくり楽しみながらも私の胸の内には次にやってくるものへの期待感がじわじわ進出してきていました。

バラバラの拍手が段々1つにまとまり、また少しずつほぐれてきた頃、彼らはステージに戻ってきて会場が大きく沸きました。椅子にちょこんと腰掛けるSW氏。曲はもちろん"Get All You Deserve"。
前回よりもさらに存在を近くに感じて感極まれり。情熱的なリフレインに暫しうっとりしてしまいます。テンションが徐々に高まろうというとき、SW氏がさっといなくなってお約束のガスマスク着用で再登場。ステージはクライマックスに向かいます。ずっとひた走ってきたSW Band全員が最後に放つノイズはエネルギーに満ち溢れていて、そこからはもうひたすら楽しくてしょうがなかったです。

やがてSW氏がギターとガスマスクを外してショーは終わりました。
このとき彼はノー眼鏡で、滅多に拝めないので出来るだけそのままでいて欲しいのですが、既に手にはしっかりと眼鏡があって、あっという間に装着してしまうのでした。残念w
最後にまたSW氏が全員を後ろのスクリーン上の名前に合わせて紹介したのですが、途中から文字より先にずれていってしまったのはご愛敬w
まあ、千秋楽なので大目に見てやりましょう♪という気持ちでした( ´ー`)y-~~


ボケちゃったけど、終了直後のステージ。

今回のセットリストはこちら

メンバーの変更と新曲の追加等の他はほぼ前回と同じ構成のツアーでしたが、確実にバンドは進化し、よりパワフルで余裕のあるショーを見せてくれたと思います。
現在、LAでの3rdソロ・アルバムのレコーディングも無事に終わったスティーヴン・ウィルソンさんですが、何ともう次のUK&欧州ツアーが決定しました。

いやいや、こうなりゃまた行ってやりますとも!!
たぶん行くと思う!!
行くんじゃないかな!!
…ま、ちょっと覚悟はしておく。