まさしく地味に怖いヤツ。

ティーヴン・ウィルソンが影響を受け、"Belle De Jour"(これも映画のタイトルだね)のPVの元ネタにもなっているドラマ、"Whistle and I'll Come To You" (1968年・イギリス)がYouTubeにあったので見てみました。
原作はイギリスの怪奇小説の巨匠、M・R・ジェイムズ。残念ながら絶版みたいです。。

オフ・シーズンの海岸近くに滞在中の教授が散歩の途中で拾った笛を吹いた日から謎の物音や悪夢に悩まされ…という物語。
あまり派手な展開はないものの、じわじわと静かな恐怖が付き纏います。時代を感じさせる特撮技術、不気味な効果音が得体の知れないモノの不穏な気配を際立たせてなかなか怖い。
荒涼とした海辺の風景や、いかにも英国らしい小ホテルの佇まい、また調度品の数々は非常に私好みの雰囲気でありました。

ちょっととぼけた風貌の教授が恐怖に苛まされていく様がまた見応えあって良いのです( ´ー`)